金額だけの業者選びは危険です!

確かな業者選びが工事に大きく影響

リフォーム工事は人生で初めてする方が殆どではないでしょうか。

経験や知識がないと大きく失敗する事もありますので、そうならないための一番簡単な防衛策をご紹介します。


 

【最近のリフォーム業界】

最近ではインターネットで業者を検索して、上位に出てきた業者のホームページや口コミを見て依頼する。

比較サイトなどで無料見積り依頼などを利用する。

この上位2つが圧倒的に依頼方法として多いと思います。

昨今のリフォーム業界は、ネット戦略の様になってきました。専門のコンサルタントに依頼して豪華なホームページを作成し、SEO対策をして、検索で上位に表示するように数百万の費用をかけて広告を打ちます。

当然、広告費は紙でもネットでも工事代金に上乗せされてお客様が支払っているのです。

 

【建築業界の受注のしくみ】

テレビCMを多く打つような大手ハウスメーカー、営業社員を多く抱えるような中堅リフォーム会社、ホームセンター、そして中小のリフォーム会社や個人店。それぞれの会社形態により工事価格の内訳の割合や中味がまったく違います。

CMやチラシを打ったり営業社員を抱えるには大きな宣伝費が必要となりますし、職人を抱えていない組織は下請け会社に発注するための中間マージンが必要になります。また材料や設備の仕入れ価格もルートによってまったく異なります。

施工会社は大きすぎると会社維持にコストがかり、だんだん売り上げが上がるにつれて受注業務のみの会社になり、協力会社に任せっきりで現場に足を運ばない。ゆえに、いい加減な施工でお客様に迷惑をかけることも…

 

【相見積もりの重要性】

昔から特に大阪は相見積もりの習慣はあります。しかし、家のリフォームは見積や打ち合わせなどに時間や労力を割くので、どうしても1社目で決めがちだと思います。

そんな時でも最低2社、余裕があれば3社の見積がおすすめです。単純に金額が安い業者で決めてしまうと、追加工事が発生して結局は他の見積と変わらなかったという事があります。そうならないために細部まで説明し、理解させてくれる業者でお見積りを取りましょう。基本的には、価格面では3社見積りで真ん中が良いでしょう。その他の面では、営業マンとの相性や経験や会社規模など、あると思いますので、納得のいく説明をしてもらえるところが良いと思います。

 

【業者の見つけ方】

当社が考える良い業者への近道はやっぱり口コミです。

と言っても、現代のネットの口コミではなく、実際に工事を行った同僚、友人、知人に会社名を教えてもらいましょう。

原点の口コミに戻ることで、少なくてもネット戦略や誇大広告などは排除できると思います。

実際にリフォームを行った人に話を聞くことは重要で、物件の写真が見るチャンスもあるかもしれません。

また、住んでみた感想や、良い営業マンの名前などを聞くのをお忘れなく。

その上で、実際に工事をするかしないかはお客様の選択の自由です。連絡を業者にしてもらわずに自分から連絡すれば、破談になったときも心理的拘束は穏やかかもしれません。

「いちいち聞くのも煩わしいよ、周りだって忙しいのに時間がないよ。」という方は余裕ができるまでリフォームを待ってみたらいかがでしょうか。リフォームは急いで焦ってするようなものではなく計画的に行うことをお勧めします。

「リフォームをした知り合いは居ないよ」「引っ越してきたばかりで知り合いがそもそも居ないよ」そんな方は、できれば物件の地元で長く同じ商売をしている工務店や建築会社はありませんでしょうか。長く同じ商売をしている業者は安定して仕事の受注をしているので、そもそも、はずれ業者のリスクが低いはずです。

また、長く同じ商売をしている会社は経験の蓄積があるので安心です。

最近は異常な長期保証をして数年で姿を消す業者も増えていますので、皆さんお気をつけください。

例えば、長く商売をしている会社の特徴は、会社の建屋が古い、商業登記が古いなど、見つけ方は様々あるかと思いますが、信頼できる業者を見つけるまでに時間をかけた分、後の工事は円滑に無理なく進むと思います。

お客様はリフォームがゴールではなく、生活の始まりです。工事後も親身になって相談に乗ってくれる業者探しに時間を割きましょう。

 「休みの度に打ち合わせや合い見積もりで神経的に疲れてくる」と思うかもしれません。

しかし、私どもは40年余りのこの仕事の中で、別の会社が施工してお客様からのクレームの修繕依頼を、何度も受けたことがあります。必ず認識していただきたいのは、そこまでいくと時間的な拘束は工事前の業者選びの時間より遥かに長く険しい道のりだという事です。しかも業者がしっかり修繕費用を出してくれれば良いですが、そんなスムーズに工事も終わらないし、何よりも、「これは大丈夫ですか? こっちは正常ですか?」などと、不安そうにされており、こちらとしても非常に心配です。

業者選びの慎重さは適切な工事への近道です。